Ｑ．会社売却は増えている？
Answer
会社売却の事例は年々増加しており、過去最高記録を更新しています。
M＆A（会社売却を含む会社買収・会社合併）の件数は年々増加しており、2010年と比較すると2倍以上の件数となっていると言われています。また、ここ数年で見ても、コロナによる経済停滞のあった2020年を除き、毎年右肩上がりに増加し続けており、M＆Aの件数は毎年過去最高記録を更新し続けています。
増加の要因は様々ですが、特に影響があると考えられているのは、中小企業における後継者不足です。中小企業庁（経済産業省の外局）の発表によれば、2025年までに70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人（日本企業全体の約２／３）、うち約半数の127万人（日本企業全体の１／３）が後継者未定であるという状況です。
このような事態から、積極的に会社売却を検討される経営者が増加しているものと考えられています。
参考：中小企業庁「中小企業・小規模事業者におけるM&Aの現状と課題」
また、経済産業省等の官公庁やM＆A仲介会社等の民間企業によって、会社売却という方法が周知あるいは宣伝され、経営者に会社売却という選択肢を提案しているということも会社売却件数の増加に繋がっているものと考えられます。
あわせて読みたい
【弁護士が徹底解説】会社売却の相場・税金・従業員の取り扱い
会社売却の相場・税金・従業員の取り扱い 【この記事に書かれていること】 会社売却の相場は？ 会社売却の相場は、純資産（時価）＋営業利益３年～５年分です。 会社を…