Q.会社を売却するためにはどのような方法がある?
Answer
①M&A仲介会社に依頼する
②FAに依頼する
③マッチングサイトに登録する
などの方法があります。
①M&A仲介会社は、会社売却の買主と売主の双方から依頼を受けて、会社の売買を成立させる会社です。
②FAとは、ファイナンシャルアドバイザーの略称です。FA(ファイナンシャルアドバイザー)は、会社売却の買主または売主のいずれかから依頼を受けて、一方の立場に有利な売買となるように対応する会社です。
③マッチングサイトは、主に小規模の会社売却において、会社を買いたい人、会社を売りたい人がそれぞれ登録し、マッチングをする仕組みです。
M&A仲介会社とFA(ファイナンシャルアドバイザー)は、会社売却の買主を探す、会社の売却価格を算定する、必要書類を作成するといった業務を行う点で共通しています。
M&A仲介会社とFA(ファイナンシャルアドバイザー)とが決定的に異なる点は、冒頭に記載したとおり、M&A仲介会社は同一の売却案件について買主と売主の双方から依頼を受けるのに対し、FA(ファイナンシャルアドバイザー)は、会社売却の買主または売主のいずれか一方からのみ依頼を受ける点です。
このM&A仲介会社の対応方法については、河野太郎大臣(当時:行政改革担当大臣)が自身の公式サイトにおいて、以下のとおり注意喚起をしています。
こうした中小企業のM&Aを仲介する専門業者の数も2000年代から拡大し、現在、300社程度が活動しています。
出典:衆議院議員河野太郎公式サイト「中小企業のM&A」
しかし、こうした中には売り手と買い手の双方から手数料を取ってM&Aを仲介する業者がいます。
この場合、売り手は一回限り、つまり自分の企業を売却すればそれ以上売り物はありませんが、買い手はその後も企業を買い取る可能性があります。
仲介者にとってみれば、一回限りのビジネスにしかならない売り手に寄り添うよりも、今後もビジネスができる買い手に寄り添う方が得になります。
双方から手数料をとる仲介は、利益相反になる可能性があることを中小企業庁も指摘しています。
M&A仲介会社には上記のような懸念があることから、当事務所では、FA(ファイナンシャルアドバイザー)への依頼をおすすめしています。
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